HOME > 胃がんとスキルス性胃がん > スキルス胃がんの原因と初期症状

スキルス胃がんの原因と初期症状

スキルス胃がんの原因

胃ガンの原因については、塩分の多い食事や暴飲暴食、ピロリ菌という細菌などが危険因子と言われていますが、スキルス胃がんに関しては、普通のガンと同じ原因とは限らないようで、発症原因が明らかではありません。


スキルス胃がんの初期症状

胃の壁に広がるように進行し、胃の粘膜の病変が少ないスキルス胃がんは、初期では自覚症状がほとんどありません。 特定の遺伝子背景がないので発症予測ができない、前ガン病変がないため突然発症する、若い女性に多い、などの理由で、スキルス胃ガンは早期の診断・発見は非常に困難です。

毎年バリウム検査を受けていたのに発見された時にはすでに手遅れであったということをよく耳にします。手術による根治が可能な状態で発見される割合も30%未満であるとされています。

早期発見が難しい理由の一つに、スキルス胃ガンは、胃粘膜のヒダの多い部分に発生することが挙げられます。内視鏡検査でもヒダが多い部分は病変が捉えにくく、根治がほぼ確実といえる1㎝以下のガンを発見することは困難を極めます。

また、CT MRI PETなどの先端の医療検査機器を用いても、血液検査で腫瘍マーカーを詳細に調べても、スキルス胃ガンの早期発見には殆ど役に立ちません。 スキルス胃ガンが治療可能な段階で発見する方法として、内視鏡検査による定期検査を定期的に(1年に1回)受ける以外に有効なものはないと言えます。